「歴女」なんて言葉があるぐらいで、老若男女、歴史に対する興味が高まってます。

今や女子高生ですら、「秀吉と信長、どっちがイケてる?」なんて会話をする時代ですからね。

でも、よく考えるとあの時代は不思議。

天下を制するような英雄が、今で言う愛知県という狭い地域から3人も連続して現れたのですから。偶然ってのはコワイですね。

いや、それは偶然ではなく必然なのでは?と言うヒントをくれるのがこちら。

田家 康著、気候文明史

評価は

★★★★★ (何度でも読む価値あり)
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先ほどの「天下を制する英雄輩出」の秘訣は、実は長期での気候の変動にあり、というのが本書のスタンス。

日本の中世では100年単位で温暖化と寒冷化をくり返して、温暖化の時には東日本の勢力が優勢になり、寒冷化の時には西日本の勢力が台頭する、と言う仮説が述べられています。

たしかに、鎌倉幕府(東日本)以降、室町時代(西日本)→江戸幕府(東日本)→薩長による明治維新(西日本)と、気候の変動に合わせて政権の中心も振り子のように揺れていて、説得力がありますね。

さらに、本書がお薦めできる理由は、このような説がシッカリとした科学的調査に裏付けられていること。古木の年輪の測定はもとより、海底の泥土の分析や珊瑚礁の分析など、アイデアあふれるファクト集めだけを見ても、「なるほどねー」と楽しめること請け合いです。

歴史の「偶然」の背後にある「必然」を読み解きたい方は、一読して損はありません。

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