「会議のアジェンダ」シリーズ、昨日は「台本効果」と言うキーワードで
落としどころに向かってストーリーを構築したり、会議参加者の役割を
設定するという話をしました。

「へぇ。話としては面白いけど、そんなにうまくいくもんかねぇ…」

と疑問に思った人に紹介したいのが、「スタンフォード監獄効果」というもの。
「es [エス]」という映画にもなったから知っている人もいるかもしれません。
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米国はスタンフォード大学で行われた心理学の実験に端を発するのですが、
その内容は、監獄に見立てた実験室に集めた被験者を「看守」役と「囚人」役に
分けるというもの。

最初はもちろん心理学の実験として始まったのですが、ところが役割を与え
られた被験者は、主宰者の意図を超えて、「看守」と「囚人」の役割を果たす
ようになっていきます。

ついには、看守役が囚人役に暴力をふるうにいたり、実験は途中で
中断を余儀なくされます。

その意味合いは?

人間は、ある「役割」を与えられると、驚くほど忠実にそれを果たそうとするもの。
例えそれが社会的に許されない行為であったとしても、役割が免罪符になって
恐ろしいこともしでかしてしまうのです。

もちろん悪用するのはいけませんが、会議で合意を形成するためには、この
「スタンフォード監獄効果」は使えます。すなわち、会議のアジェンダでも
参加者一人ひとりに「役割」を与えて、「落としどころ」に向かって行動
してもらうのです。

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