「『掃除をすると会社の業績がよくなる』って説があるけど、ホントかなー」

と思ったときにぜひチェックしたのがこちら。

小山 昇著、朝30分の掃除から儲かる会社に変わる―社員ニコニコ業績ピカピカの法則

評価は

何と言っても、自分の利益と他人の利益のバランスが取れているところが素晴らし
いですね。この手の本って「いやぁ、ビジネスは一人じゃ出来ないし、他人の支え
があってこそですから…」と精神論になりがちですが、本書は良い意味でシタゴコ
ロ満載。それがひいては他人のためにもなるというスタンスは大賛成です。

ただ、本書に述べられた手法が機能するのは、ビジネスモデルが固まった会社だか
ら。著者の会社もダスキンというフランチャイザーが提供するビジネスモデル・ブ
ランド・商材があるからこそ、オペレーションの効率化で勝てるわけですよね。そ
こんとこも注意した上で適用すれば、無敵でしょう。

以下、ポイントを。

●やらざるを得ないようにすることこそ、仕組み

●環境整備中は無駄話を奨励する

●環境整備点検で3回連続で一番の点数をとるとその部門全員に2500円のお食事券
が配られる
 個人に現金を渡すのは愚の骨頂

●評価をする仕組みがないと掃除大会になってしまう

●「愛はお金です。しかしお金は愛ではありません」

●整理とは戦略。捨てるものを決めること

●整頓とは戦術。「必要なものを必要なときに、すぐ使える状態に保つこと」

●30分で新聞紙1枚のエリアをキレイにすると「気づく感性」がよくなる

●狭いテリトリーにリソースを当て、意識的に差をつくる

●環境整備チェックシート
1. 敷地の周り10mにゴミが落ちていない
2. 巡視の際、挨拶が出来ている。(全員一緒にたち声を出した)
3. 名札を付けている(上着に付いていればOK)
4. 掲示物は水平で角がきちんととめられている
5. 改善結果が表示されているか
6. 環境整備の作業計画表があり実績が記入されている
7. WEBでスケジュール管理されている
8. ゴミの分別がされている
9. 床が全面的にキレイ。もしくは前日との差がある
10. 文房具の向きが同じ
11. 実行計画チェック時の写真が貼ってあるか
12. 1Fミーティングルームはキレイか
13. パソコンがキレイ
14. テリトリー地図に実績が記入されている
15. 道具ロッカーがキレイ(数量が明示されている)
16. トイレがキレイ(予備ロールがある)
17. 車はキレイ (ない場合は事務用椅子がキレイ)
18. 蛍光灯がキレイ
19. 本・テープなどは整備されているか
20. CPの教育計画が張り出されており、実施されているか
21. 全体の印象

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