「リーダー」って具体的に何をするんだろう?そんな疑問お持ちの方いらっしゃると思います。私達、たくさんの動画を通じてリーダーシップについて学びを深めてきました。リーダーシップ、具体的には状況に応じて使い分けですよね。はたまた、ビジョンシップ×マネジメントシップ。そう、掛け算だよね。みたいな事も分かってきたんだけど、そうは言っても具体的には何やるの?

大丈夫です。それにお答えするのがこの動画です。この動画の中では【マネジリアルロール】この理論を紹介することによって、リーダーの具体的な行動を紹介したいと思います。リーダーとして活躍したい方はぜひ最後までご覧ください。

研修に採り入れたいリーダーシップに必要なマネジリアルロール(役割の理論)

さあ、今回紹介したいのがこちら(動画参照)になります。ヘンリーミンツバーグ先生が提唱したマネジリアルロール。ロールですから役割の理論ですね。ミンツバーグ先生、カナダの企業を調査したそうです。もともとカナダ人なんで。そして、数百人のマネージャーをインタビューした結果、分析結果(スライドを参照)をまとめてみると、大きくは3つの役割に修練されることを発見されました。

【ヘンリーミンツバーグ先生が提唱したマネジリアルロール(役割の理論)】

1つ目が対人関係の役割です。マネージャーですからね、部下をマネジメントする。だけじゃなくて、2つ目が情報関係の役割。そして3つ目、これも大事ですけれども、意思決定の役割3つに分かれます。ちなみに、全部で10個に細分化されます。10個の内訳は、対人関係の役割が3つ。情報関係の役割が3つ。意思決定の役割が4つの10個に分かれます。では、詳しく紹介しましょう。

【1】対人関係の役割
 -フィギアヘッド
  組織の代表者として、将来の目的や組織の行動規範を言語化し、構成員に語りかける
 -リーダー
  部下に直接命令し、管理し、鼓舞する
 -リエゾン
  顧客や地域社会との交流など組織外部との関係づくりを行う


まずは対人関係の役割です。3つですけれども、タイプとありますけどもね、ロール、役割の名前をつけています。でね、ちょっとね、フィギュアヘッドとか名前にはあまりこだわらないでください。ミンツバーク先生、ちょっと変わった切り口をされるのが好きだなっていう印象を持ってます。

ちなみに、私のビジネススクール時代の恩師スマントラゴシャール先生ですけども、スマントラ先生も「ヘンリーはね…」みたいな感じでおっしゃられていたので、ちょっと人と違う切り口がお好きな方だなっていう印象を持ってます。

けれども、いずれにしてもフィギュアヘッドの役割は、組織の代表者として、将来の目的あるいは組織の行動規範を言語化する。そして構成に語りかける。要するに経営トップがやってる役割です。そしてリーダーの役割は、部下に直接命令して管理する。あるいは鼓舞する。「頑張れよ」みたいなことを言う役割です。リエゾンというのは、顧客あるいは地域社会との交流などを組織外部との関係づくりを行う役割。これが対人関係の3つの役割でした。

【2】情報関係の役割
 -モニター
  財務分析や口コミなど、定量・定性にかかわらず内外の情報を収集、分析する役割
 -ディセミネーナー
  組織の内部(部下など)に情報やメッセージ・計画などを周知・伝達する役割
 -スポークスパーソン
  組織のない倍に情報やメッセージを発信する役割。社外へのプロモーション活動だけでなく、
  社内の他部門への説明なども含まれる


次は情報関係。これも3つですけれども、まずはモニター。財務分析口コミ、定量定性に関わらず内外の情報を収集して分析する役割です。と言うことは、ご自身がリーダーになられたら情報収集できてるかな?情報の分析はできてるかな?っていうのを確認するためにチェックリスト的に使ってください。次にディセミネーターですが、組織の内部、つまり部下などに情報やメッセージ計画などを周知伝達する役割です。ディセミネートという英単語「広げる」っていう英単語なんですね。だからディセミネーターは広げる役割です。スポークスパーソンは、組織の内外に情報、メッセージを発信する役割ですね。社外へのプロモーション活動だけじゃなくて、社内への他部門への説明。だから、調整業務も含まれるかもしれませんね。自部署のスポークスパーソンになって、他部署にちゃんと説明調整をしましょう。

【3】意思決定の役割
 -アントレプレナー
  新製品を開発するための新規プロジェクトに資源を投じるなど、新たなことに取り組む役割
 -ディスターバンズ・ハンドラー
  トラブル処理やトラブル防止策の策定など、予期しない困難な問題に対処する役割
 -リソース・アロケーター
  資金・人員・設備・時間などのリソースについて計画立案・承認・配分を行う役割
 -ネゴシエーター
  主要な交渉にあたって組織を代表する役割


そして、お次は意思決定の役割は4つに分かれます。アントレプレナーは、新製品開発するための新規プロジェクトに資源を投じるなど、新たなことに取り組む役割です。そして、ディスターバンス・ハンドラーは、トラブル対処。トラブル処理あるいはトラブルの未然防止策のね、策定など、そう予期しない困難な問題に対処するのもやっぱりリーダーの役割ですし、リソース・アロケーターは資金・人員・設備・時間などをリソース資源について計画立案、承認はたまた配分を行う役割です。ネゴシエーターは、主要な交渉に当たって組織を代表する役割です。で、別に人質解放のネゴシエーターってわけじゃなく、例えば他部署とかと調整する時にお客様に対して値段の交渉する役割みたいなイメージですよね。

日本で求められるリーダーの真の役割とは?

以上10個の役割が必要なんだなっていう風に分かっていただけると、リーダーとしての具体的な行動がイメージしてもらいやすいのではないかなと思います。しかも面白いのは、自分の引き出しとして用意しておくって書いていますけれど、ミンツバーク先生曰くですね。先ほどの10個のリスト、すべてが一気に必要なわけじゃないんです。

ところが、マネージャーを続けていくと、新たな役割が求められる時もある。例えばですが、ディスターバンズ・ハンドラー、トラブル対処とかって、常に必要なわけじゃないじゃないですか。普通にビジネスをしている限りにおいては必要ないんですが、でもそれが求められる時もある。ということは、その時のために準備をしておく。10個のリストを眺めながら、自分これできてるよな。でも、これちょっと手をつけてないから、いずれ来る時のために備えておく。ちゃんとディスターバンス・ハンドラー、トラブル対処もできるようになってこう。もしくは、トラブルを未然に防ぐことを考えておこう、みたいにね。使っていただけるといいんじゃないかなと思います。

ただですよ、実は日本ではちょっと違うかもなーって私は思っています。もちろん、ミンツバーグ先生が考えてくださったマネジリアルロール納得感はあります。ただ日本においては、もしくは今の日本においてはちょっと違う。例えば、育成。さっきの10個のリストには入っていませんでした。でも、今の日本の管理職で育成の役割を果たさないと、ちょっと危険です。人手不足ですからね。ちゃんと、部下を育成しながら成果を出すことが求められます。なので、お次のスライドでは、日本版です。もしくは木田版、私が考えたマネージャーの全体像をを紹介いたします。

それがこちら。多少字が小さいので恐縮ですが、言っていただければ後でメールでこのスライドをお送りします。スライドの中心にあるのが仕事の割り振りそして進捗確認っていうマネージャーにとっての最も基本的な要素です。こっち側が、人のサイクル。つまり、動機付けをしたり、あるいは評価をしたり、そして育成をしたり、人のサイクルも必要だし、こっちは仕事のサイクルって言ってるね、仕事の仕組み化も必要だし、計画立案も必要だし、あるいは組織文化のそう、適正化なんてのも必要ですよ。

常に求められる仕事もあれば、下の方行きますと、時には求められる仕事です。さっきもあった調整業務、あるいはイノベーション。これも今、マネージャーに求められています。そして、こちらにある通り探索。探索っていうのは、社外の新たな機会を見つける。あるいは、社外の新たなリソースを見つけに行くなんてのも必要です。

そして、ディスターバンス・ハンドラーじゃないけど、リスクマネジメントも大事かなという風に思います。更には、これらの11個の役割を果たすために必要なスキルも書いてあります。リーダーシップ。スキルとして必要だし、コミュニケーション。はたまた、情報収集と判断。そして問題解決力も必要ですし、あるいはね、そのベースになるロジカルシンキングも必要です。なので、こちらの一覧表。こちらの図を見ていただけると、よりリーダーとして活躍するために必要な行動をイメージしやすいんではないかと思います。ぜひ活用いただけると幸いです。

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