週に一度の「ファシリテーションの学び方を学ぶ」、略してマナマナの
コーナーでは、ファシリテーションスキルを簡単に高めるコツを紹介します。

今回の「論理的な主張の基本三分離原則」シリーズはいかがだった
でしょうか。

個々のテクニックとともに、「相手に何かを伝えよう」、もしくは
「説得して納得してもらおう」という姿勢も読みとっていただけると
上達が早く進むかと思います…

というのが、上達の法則の「徳大寺効果」。

名前の由来は「間違いだらけの車選び」シリーズで有名な徳大寺有恒さんの
こんなエピソードです。

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ある時、作家の北方謙三先生が徳大寺さんのところに来て言うには、
「上手な運転の方法を教えて欲しい」、と。

それに対して徳大寺さんは、1700年代中盤の発明以来、いかに多くの人々が
自動車の改善に情熱を傾けて来たかを滔々と解説したのです。

 ・ニコラウス・オットー
 ・ゴットリープ・ダイムラー
 ・カール・ベンツ

などの、自動車の歴史を飾るきら星のような人名とともに…

ところが、「ヒール・アンド・トゥ」とか「スローイン・ファーストアウト」
などのテクニックを聞けると思った北方先生は「え〜、そう言うんじゃ
なくって」と不満顔。

それに対して徳大寺さんがひと言。

 「車にかけられた情熱さえ理解できれば、テクニックは後から付いてきます」

と。
——————

これが、「徳大寺効果」で、表面上のテクニックよりも、その背後に横たわる
思想を理解することにより、モノゴトの本質をつかみ上達を早めることができる、
と解説されます。

論理的なコミュニケーションも同じで、「自分の意志を相手に伝えるという
情熱」があれば、テクニックは後からついてくるものです。

逆に、そもそもの話が分かっていないと、いくらテクニックを学んでも
結局はほんとうに使えるようにはなりませんね。私の経験から言っても。

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