リーダーシップの裏側をご存じでしょうか?それが、フォロワーシップです。上司がいて、部下がいる。ということはリーダーがいてフォロワーがいる。フォロワーの方にもフォロワーシップが求められるんではないか…という発想になります。つまり、部下がフォロワーシップを発揮する様に導いていくのがリーダーの役割と言うことになります。実はこれは、部下のセルフリーダーシップに繋がりますので部下をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。
最近注目の「フォロワーシップ」とは
フォロワーシップ、そもそもどんなもの?という解説から始めます。こちらになりますけれども(動画参照)、実は2つの軸で説明されます。1つ目が貢献力。2つ目が批判力。上田典生先生が著書で書かれていますので興味がある方は本をご覧ください。
まずは、貢献力。組織の決定やリーダーの支持を前向きに受けて入れて実現に向けて動く。フォロワーとしての行動力。一方で、批判力の方は組織の決定やリーダーの支持を自分なりに吟味して提言したり健全な批判を行うフォロワーとしての発言力。この2つの軸からフォロワーシップは成り立ちます。と、言うことはフォロワーシップと言うのは、マトリックス(表組)で説明できます。このような形です。(動画参照)
フォロワーを4タイプに分類することができます。マトリックスの左下から説明します。逃避者です。批判力が低く行動力も低い。上司との関わり自体から目を背ける。そんな方が逃避者です。次にマトリックスの左上です。行動力は低いけれど批判力は高い。これはフォロワーシップの世界では、破壊者です。職場の雰囲気を破壊するような、あまり行動せず批判ばかりする方となります。次にマトリックスの右下です。行動力は高いけれど批判力は低い。これは従属者です。上司の言うことにそのまま従っている。あまり批判せず行動ばかりする傾向にあります。目指していただくべきは、マトリックスの右上です。貢献力も高いし、批判力も高い。すなわち協働者です。批判と貢献を使い分けて成果(結果)を出す方。
実際のビジネスにおいては、マトリックスの真ん中、「実践者」と呼びますが、言われた範囲内のことは着実に行うような人もいます。こんな風にご自身のフォロワー、部下の方をタイプ分けをした上で、フォロワーシップを引き出していきましょう。それがリーダーの役割です。
「フォロワーシップ」を引き出すうえでのポイント
具体的には、逃避者に対しては、
-協働者と対話させる
-悩みとその原因を把握する
-精神的にフォローする
破壊者に対しては、
-直接対話する
-不満とその原因を把握する
-共に解決することを約束する
従属者に対しては、
-強みを発見・確立させる
-補佐を依頼する 上司が言っていること
-提案を引き出す これによって、従属者に対して、批判力を高めてもらう
協働者
-提案への実行権限を与える
-プロジェクトリーダーにする
-フォロワーモデルを期待する
協働者の方はいい提案をしてくれると思います。だとしたら、実際に行動してもらう。その為にも、例えばプロジェクトリーダーになってもらったり、あるいはフォロワーモデルそうですね。先ほどもありましたけれども、当事者の方に対してモデルになってロールモデルになってくださいね。このような形でより組織に対する貢献が期待できますよ。ぜひですねリーダーの方であればフォロワーシップを引き出す。これを念頭に置いていただけるといいんではないかなと思います。
何故かと言うと、フォロワーシップを高めるというのは実は、そう部下のまずは批判力から考えてみましょう。部下の批判力を高める=反対意見があれば言ってもいいんだ。今の時代、上司がすべて正しいことを言える、正しいことを考えているわけではないです。中には、部下の方がより良いアイデアを持ってる場合もあります。そういう場合には例え上司と反対の意見であったとしても、言ってもいいんだ、こんな風に思ってもらった方が健全な組織運営となります。もしくは組織全体としてパフォーマンスが上がります。とは言っても、部下の行動力も高めてもらいましょう。部下の行動力を高める=批判力。反対意見があってもいいんだけれども、社内評論家じゃ困っちゃいます。破壊者みたいにね。反対意見をとにかくあれこれ言う。でも自分は行動しませんよ、じゃなくて行動も伴ってくださいね。そうすると、結果として部下自身が自分で考えてそして行動していただけるようになります。
すなわちこれがセルフリーダーシップですね。今の時代、上司もプレイングマネージャー化。そう、マネジメントだけやってるわけじゃない。ちょっとこっちも忙しい。だとしたら、部下の方に自立的にご自分で考えて動いていただきたい。そのためにも実は、フォロワーシップを高める=というのは有効になりますのでね、ぜひその観点でもフォロワーシップを高める。そんな働きかけをしていただけるといいのではないでしょうか。
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