「会議のアジェンダ」シリーズ、たたき台としての「落としどころ」を
仮置きして臨むのが、効率的なことを昨日は説明しました。
仮置きして臨むのが、効率的なことを昨日は説明しました。
ところが、世の中の「ファシリテーション」の本の中には、これと
逆のことを言っていているものがあります。いわく、
ファシリテーターは議論のプロセスに関与し、内容にはタッチしない
つまり、「落としどころ」を事前に準備しておくなんてもってのほか、と
なります。
でもこれ、ビジネスの「現場」においてはありえませんよね。
コンサルタントとして外部の議論に加わるならともかく、普通のビジネス
パーソンが、「内容にはタッチしないからね〜」なんてスタンスで会議に
臨むことはあってはなりません。
そんなことをしたら、「なんだか評論家っぽい態度だなぁ」と信頼を失って
しまうのはもちろんのこと、
・信頼とともに他者に対する影響力も失い、結局は会議の運営が
うまくいかない
・自らリスクをとって物事を決定するというリーダーシップを
伸ばしていくチャンスを失う
なんて問題も起こるのです。
ビジネスの現場においては、たとえ泥をかぶっても主体的に物事を推進させて
いく、そんな態度が求められます。
ただ…
自分がそのような覚悟を決めて臨んでも、実際のところは評論家的な態度で
会議に来る人は多いですよね。
そんな人はどう扱ったらいいか?
次回のシリーズは、「参加者のコントロール」です。お楽しみに。
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