こんにちは。シンメトリー・ジャパン代表の木田知廣です。
「講師になりたい…」。そう思いながらも「最初の一歩」として何をすべきか迷うものです。
そんな人にお勧めなのがティーチング・アシスタント制度です。その名の通り、「アシスタント」としてセミナーに参加することで、講師としてのスキルアップをしようというもの。メイン講師は別にいますから、ちょっとだけ気楽な気分で参加できるかも知れません。
とはいえ、教える側に回ってみると同じセミナーでも見える光景がまったく違うことに気付くでしょう。「分かりやすいセミナー」を届けるために講師が行っている様々な工夫は、まさに目からウロコが落ちるようなものばかりです。
「自分にできるかなぁ…」と心配な方も、アシスタントとして登場する前には「ティーチング・ノート」などのサポートがあるので大丈夫です。
他ではなかなかない体験、ぜひこの機会にトライしてください。
シンメトリー・ジャパン代表
ティーチング・アシスタントとしての活動
ティーチング・アシスタントとして参加いただけるのは、下記の4講座です。いずれもグループワークを交えて進みますので、その際にサポート役として受講者を答えに導くアドバイスをしていただきます。(アシスタントできる講座は事前に受講された講座に限ります)
この、「受講者を答えに導く」というところが、講師として教え上手になるポイントです。というのは、学び縦の人に「正解」を言っても参加者の学びにはつながりません。「正解」を伝えるのではなく、「正解につながる考え方」を伝えるのがティーチング・アシスタントの役目なのです。
ティーチング・アシスタント登場までの流れ
- セミナー受講
- まずはティーチング・アシスタントをしたい講座をご受講下さい
- 教え方を身につける
- 分かりやすい伝え方を学ぶために講師養成入門セミナーをご受講下さい
- 会員登録
- シンメトリー・ジャパンのウェブサイトに会員登録し、ティーチング・アシスタント限定コンテンツをご覧下さい。
- 希望日連絡
- 準備ができたら、ティーチング・アシスタントをしたい日程を事務局までご連絡下さい
- TA登壇
- 講師の了解のもと、ティーチング・アシスタントをしていただきます
- レポート
- ティーチング・アシスタントをした感想などを「TAレポート」としてご提出いただきます
さらに「教えるスキル」に興味がある方へは、下記をお勧めします。
- メールマガジン「1日15秒ファシリテーション講座」の講読
- シンメトリー・ジャパン代表木田 知廣著「ほんとうに使える論理思考の技術」の精読
※講師の都合によってはティーチング・アシスタントを受け付けられない場合がありますので、ご理解下さい。
ティーチング・アシスタントのメリット
- セミナーを何回も聴講することで、内容に対する理解が高まります。
- 人に教えることで、さらに自分の頭の中が整理されます
- シンメトリー・ジャパンのセミナーで使われている「人に何かを教える技術」が学べます
コミュニケーションスタイルの説明
- 一方通行のレクチャーではなく、参加型のセッション
- 専門用語を極力はぶいて、分かりやすいたとえ話で直感的な理解を得る
- ワークシートやゲーム形式で自分で考えるので、頭の中に定着する
などなど…
このようなコミュニケーションスタイル、専門的には「ファシリテーション」と呼ばれるものですが、実はセミナーの講師だけではなく、日常のビジネスでも使えます。
つまりは、ティーチング・アシスタントとして活躍しながら、会計の知識も深められ、コミュニケーションスキルもアップできるという一石二鳥三鳥が、この制度の特徴です。
この制度に託した想い
ティーチング・アシスタント(TA)制度、上記で説明してきたとおり、これまでセミナーで学んだ人のフォローアップという側面もあります。
ただ、実はそれ以外にも、このTA制度を通して私たちにはやりたいことがあって、それはそもそもの会社設立までさかのぼります。
2006年に私が創業した時、一番やりたかったことは、「教育によって情報格差をなくしていくこと」でした。経済学の用語では、「情報の非対称性」なんて言ったりしますが、「情報を持っている人」と「情報を持っていない人」の格差が大きいと、そこに社会的な不公正や非効率が生まれます。
典型的には、マネーの世界。
投資のための商品を作る金融機関と個人投資家の間の知識ギャップは相当なものです。結果として、正しい投資の判断ができない、だから投資に対して過度に臆病になっている、はたまた、投資商品を買ってはみたけれど「騙された」と感じる、など、さまざまな問題が起こっています。
これを解消するのが、私たちの組織の使命<ミッション>であり、実際、会社の設立趣意書にもこう書いています。
シンメトリー・ジャパンは、情報の非対称性を解消し、社会を公正・効率化することに貢献するために、あらゆる教育手法を変革していく先頭に立ちます
(ちなみに、だからこそ社名も「シンメトリー」=「左右対称」だし、ロゴも対称な図形なのです)
ただ、マネー・カレッジの活動を通して分かったのは、私たちだけがいくら正しい知識を広めようとしても限界がある、と言うことです。
もちろん、外部講師のお力もお借りして、マネーの大事なコンセプトを伝えてはいるのですが、それはあたかも、広大な砂漠にわずかな人数で水をまくようなもので、ときどきとてつもない徒労感に襲われることがあるのです。
これを何とかしたい、との想いが、ティーチング・アシスタント制度の背後にある思想です。
ティーチング・アシスタントとして、会計セミナーを何度も聞きながら、より理解を深めてもらう。そして、ゆくゆくは、自分が「教える側」にたってもらい、正しい知識の担い手になってもらう…
たとえば、そんな人が100人生まれ、日本全国津々浦々でミニセミナーを開いたとしたら、どんなに乾いた砂漠でも、植物の芽をはやすことができるのではないでしょうか。
「と言っても、教えるのって、大変そう」
なんて思うかもしれませんが、私たちもゆくゆくは万全のサポートを考えています。それは、私たちがこれまで使ってきて、3,000人以上のビジネスパーソンから「いいね!」と言われたパワーポイントのスライドを会員限定で公開することであり、教える側一人ひとりの「伝える力」をコミュニケーションセミナーを通してパワーアップすることです。
もちろん、一朝一夕に実現できるようなものではありません。実際にTA制度を始めたけれど、困難に直面することもあるでしょう。しかし、これまでセミナーでお会いした方の顔を思い浮かべる時、そして、一人ひとりの学ぶ意欲とコミュニケーションのセンスを思う時、「この人達と一緒になら、できるのではないか」と確信するのです。
この考えにご賛同いただける方からのご連絡をお待ちしています。