下記にひとつでもあてはまれば、セミナーへの参加をお勧めします
- 「DX人材育成」が重要と聞くが、どこから手を付けたらよいか分からない
- 社内のDX人材が活躍できず「宝の持ち腐れ」になっている
- 自社の業態・業界に合わせたDX化のヒントを知りたい
「DX、そろそろ本気で取り組まなければ…」そんな声が多く聞こえるようになりました。
業務のデジタル化はもはや待ったなし。AI<人工知能>もデータ分析も、取り組まないと競合に後れを取ってしまいます。
ただ、ここでボトルネックになるのが人材。実際、システムを導入したは良いけれど社内の人が使ってくれずデジタル化が進まないという話はよく聞きます。
そうならないために、社内の人材をどうDXするか。それがこの勉強会のテーマです。
DX人材育成に悩みを持つ企業はもちろん、これからDXに取り組む企業の方もぜひおいで下さい。
このDX人材育成勉強会で学べること
DX人材育成の「標準モデル」とは
DX人材を育成する際の「そもそも」として、人材の要件をまとめたのがこの「標準モデル」です。AIと協働したりデータにもとづいた意志決定などのスキル面は当然として、マインドも含めているところに特徴があります。
たとえば「新KKD」。もともとはカン・経験・度胸の頭文字を取ってKKDとし、古くさい人材を揶揄したものでした。ところが今や、仮説・検証・データの「新KKD」。これは単にIT技術を使いこなすというレベルではなく、正しく素早い意志決定でビジネスを根本から変えようというDXの本質を表すものです。
勉強会のこのパートでは、新KKDを含めて、DX人材に必要なスキル・マインドの一覧を紹介します。
DX人材を活かせる組織、活かせない組織、その違いは
DX人材に活躍してもらうもうひとつのポイントとして、組織文化も取り上げます。DX人材育成研修によってせっかくスキル・マインドが高まったのに、組織文化が旧態依然のままだと活躍できるわけはありません。それどころか上から目を付けられて、「余計なことをするな」なんて雰囲気すらあるそうです。
では、どうやって組織文化をDX化するか。そのための方法論を紹介します。
DX人材育成の4ステップ
ここまでの話を踏まえ、現場で活躍できるDX人材育成の方法論を紹介します。ポイントは「小さく始める」こと。ときどきニュースで大手企業が「全社員にデータ分析の資格を取らせる」などを耳にすることがありますが、これは一部の限られた企業・業界だからできること。
むしろ、最初は小さく始めて、このやり方でよいか検証する。早めに成果を上げて弾みを付ける…。そんな、アジャイル(機動的)、と呼ばれるアプローチがおすすめです。ここでは、アジャイル・アプローチの実際の導入の方法を、4ステップに分けて解説します。
DX人材育成勉強会日程
日時 | 講師 | 会場 | 申込状況 |
---|---|---|---|
14:00 – 15:00 |
藤原 敬行 | オンライン(Zoomで配信) | 締切 |
DX人材育成勉強会講師
藤原 敬行 (ふじわら たかゆき) ナレッジフォース・パートナーズ合同会社 代表
東京大学大学院工学系研究科 機械工学専攻修了後、日本アイ・ビー・エム株式会社のハードディスク部門にて東南アジア量産工場運営などに従事。その後、人工知能<AI>を活用したソフトウェア開発会社の経営企画部門にて海外事業提携と社内教育プログラム運営に携わる。
2011年にナレッジフォース・パートナーズ合同会社を設立し、代表に就任する。豊富な国際ビジネス経験と英語力をいかしたグローバル人材育成を国内外の企業向けに実施。
スピーチ能力の上達によるリーダーシップの向上を目的とした国際的非営利教育組織「トーストマスターズ」に2010年1月より所属、2010年秋季英語スピーチコンテスト全国第3位。また2012年より同組織の日本支部役員に就任、広報宣伝活動に携わる。
DX人材育成コラム
特別ではないDX人材の育成
「DX人材を育成せねば…」と聞いたとき、「なんとなく、聞いたことがあるような…」と思う方はカンの鋭い方です。実は似たような「○○人材」という話は、ビジネス界では現れては消えるブームの側面もあります。たとえば、「グローバル人材」。2010年代前半に話題になって、当時は様々な企業やメディアも「これからはグローバル人材の時代だ」とこぞって取り組んでいたのですが、今ではほとんど聞かれることもなくなりました。
しかし、DX人材を似たような一過性のブームに終わらせるわけにはいきません。なぜならば、コンピュータ技術の進歩は間違いなく進み、「業務をデジタル対応できるか否か」が企業の成功にダイレクトにつながるからです。これを支えるDX人材は、間違いなく必要になってきます。
DX人材育成は外から?中から?
2020年以降、日本でもDXに取り組む企業が急増してきており、人材不足の解消手段としてまず思いつくのは採用ではないでしょうか。
しかし、転職市場においてDX人材は慢性的な不足状態にある為、DX人材の確保がますます厳しくなってきています。
そのせいもあって、現在アウトソーシングや採用ではなく、社内の人材をDX人材へ育成する取り組みが注目されてきています。
また社内人材のリスキリングという観点からも、外部からの採用ではなく、社内内部の人材に対してDX人材育成を施す取り組みが注目されてきています。
DX人材の社内育成は、まさに「人材不足を解消とする手段」としてとてもよい方法に思えます。
社内で育成すれば、自社のビジネスやシステムに精通したDX人材を確保が可能です。しかし「DX人材をどう社内で育成すればいいのか」「どんなメンバーがDX人材の適性があるのか」といった大きな壁にぶちあたります。
DX人材社内育成のメリット
社内育成のメリットのひとつとして、自社のビジネスやシステムに精通したDX人材を確保できることでしょう。
DX人材社内育成でシステムの一貫性を保つことができる
社内のDX人材で対応することができれば、プロジェクトの企画立案から開発、テスト確認まで一気通貫で行うことが可能。よって、システムの一貫性を保ちやすくなります。
DX人材社内育成で最適な社内体制を構築できる
DX化は多部署が関わります。そのため、社内調整をスムーズに行うことができるか否かは成果に大きく影響します。
また、DX化の多くは既存業務の改善や、新規事業の開発時に行われます。既存業務やシステムを熟知している社内の人材が対応することで、問題点を正確に把握して、正しい企画を立案、開発をすることができます
とはいえ「どんなメンバーが適性があるの?」「育成方法は?」と様々な疑問が出てくると思います。単にITシステムを導入するだけではDXとは言えません。DXはAIなどの最新デジタル技術を活用し、ビジネス組織を大きく変革させることが前提となります。
IT人材とDX人材には、大きな違いがあり、「IT人材=DX人材」ではありません。ビジネスや組織の変革を実現するには、AIなどを含めた幅広いデジタル技術の知識と経験が必須です。また新しいものを取り入れる積極性や主体性、多様なメンバーをまとめるマネジメント能力などのビジネススキルも要求されます。
DX人材育成の4ステップ
ステップ1: DX人材に向いている人材選び
エンジニア不足を補いながら、DX推進メンバを選定していく
ビジネス領域におけるDXとは、「データやデジタル技術を駆使して、ビジネスに関わるすべての事象に変革をもたらす」こと。
DX人材育成を考えると、ネットワークやシステムの仕組み、ウェブやアプリケーションに関する知識がなければ、デジタル技術を用いた課題解決は不可能です。
つまり、DX人材育成を考えるとデジタル技術やIT分野の基礎知識は必須といえるでしょう。
となると、ITに関する基礎知識スキルを持っているエンジニアだけがDX人材に向いていると考えられがち。
ですが、実は社内DXが進まない理由は、エンジニアだけですすめようとすることでもあります。そこがDX人材育成の陥りやすい点ともいえるでしょう。
ステップ2: 座学スキル・マインドセットを学ばす
DX人材育成を考える時に重要なのが推進メンバには現場の「ムリ・ムダ・ムラ」をよく知るビジネスサイドの人材の参画必須。そこからから見えてくる問題課題。
DXでビジネスモデルを変える!と意気込んで最初から大規模な変革をおこそうとするのはダメパターンです。
DX人材育成では、デジタル技術を使って価値を生みだすための土台となる知識やスキルを身に着けたうえで、一歩ずつステップアップをしていくことが成功の秘訣です。
DX人材育成を推進する上で心構えをするのは、何もDX担当メンバーだけではありません。
会社全体でITに関する基礎知識を学べる環境にあることが一つです。
まずは一つ小さな成功事例を作る事を目標とし、それを繰り返しながら進む事がDX人材育成では重要です。
DX推進されるメンバーはエンジニアばかりではダメ
DX推進されるメンバーがエンジニアばかりでもいけません。
エンジニアメンバが企画したとしても、どんな人がどれだけの課題をもっているのかといったビジネス視点を補えるビジネスサイドの方もいないと企画が実行されない事があります。
DXにかかわる知見やノウハウをしっかり内部の資産、学びにしていかなければいけません。
DX人材を企業の中で内部化し、ノウハウが社内に蓄積されるような状態をつくる。それがDX人材育成では重要です。
例えば下記のサイクルのようにいきなり応用から始めず、デジタル技術を活用して成果を出すための基礎を固める事が大事です。
業務効率化
↓
コスト削減
↓
利益が生まれる
↓
(提供価値の向上である)DXに投資
↓
(新たな部分の)業務効率化
このようにいきなり応用から始めず、デジタル技術を活用して一つ一つ成果を出す形で基礎を固める事。
それがDX人材育成を成功させるポイントです。
ステップ3: OJTで実行力を身に着けさせる
DXリテラシーを身に着けた人材を徐々に増やし、小さな成功事例を作り、少しずつ規模を大きくしていくようにすることが理想
DXを成功に導くために、ビジネスサイドのDX人材が参画していることは必須です。
理想は、全社員がDXの基礎的なリテラシーを身につけるべきです。
極端な例ですが、ビジネスサイドの中には、「AIってなんでもできる(解決策を出してくれる)ドラえもんの4次元ポケット!」と、高すぎる期待値を持たれれている方もいるかも知れません。
そもそもAIとは何なのか。何ができるのか。通常のシステム開発とAI開発の違いは何か。
そういった点を合わせて提供することで、ビジネスサイドとエンジニアサイドの人達が共通言h3語を使い、議論ができるようになります。
しかしチームメンバーにはDXに必要なビジネス発想力、ビジネスを作り出す力、プロジェクトマネジメント力、社内調整力・社内政治力などが十分ではありません。
なのでDX人材育成指導者がチームメンバに教えることができなければ、チームメンバは精神面・肉体面で高い負荷がかかり、育成効果は期待できなくなります。
そこでDX人材育成指導者は責任持って、
●仕事をすすめる方針
●具体的な進め方を考えて
チームメンバーに教え、チーム一丸となってDXを推進できるようにする必要があります。
業務の効率化や提供価値の向上といった「行動変化」をおこすためにはデジタル技術の導入と同時に、人・組織を変革させていく必要があります。
DX人材育成のキモ!変えるべきは「知識・スキル」「環境」「マインドセット」
具体的に「知識・スキル」「環境」「マインドセット」を同時に変えない限りDXの成果は上がりません。これがDX人材育成のキモです。
1つ目は、「知識・スキル」の変革は、社員一人ひとりがDXに関する知識を身に着ける。
そして、「自社の課題や問題がどこにあるのか」また、「どう解決をしていけばよいのか」を考えられるようになることです。
2つ目は「環境」の変革。
DXを行う権限を持つマネージャーが存在し、プロジェクトを推進しやすい精度が整い、連携のしやすい組織になるように、社内の環境づくりをしていくこと。
スキルだけではなく、DX人材育成で大切なのはマインドセット
3つ目は「マインドセット」の変革
失敗をおそれずに何度も試し、そこから得た学びをもとに、よりよい方向に修正していく、というアジャイル的な意識を、社内全体で持つようになること。
そしてDX人材育成で重要なのは、これらの変革は継続的な取り組みである必要がある、ということ。
現場にいる社員ひとりひとりが常に課題を認識し、必要なデジタル技術について考え続けることこそがDX化を乗り切る事が大切です。
担当者が十分にマネジメント力を発揮できるようチームメンバーがフォロー。そして最もDX人材育成で重要なのは会社全体がきちんと協力できる体制になっていること
エンジニアサイドのみならず、ビジネスサイドの現場の人達、リーダーシップをとるマネージャー達がデジタル技術に関する知識を持ち、その三者間の協働を実現する人脈づくり、組織作りが必要です。
業務の効率化もDXです。
DX人材育成期間中は、OJTでお互いが協力しあいながら解決するべき課題をみつけ、シンプルな解決策を構築し、運用にのせる。それは着実に会社の組織や文化を変えていきます。
DXのプロジェクトとは、ある業務をコンピューターに任せることです。コンピューターに任せる設定時にインプットする情報を定義しなくてはなりません。これは人間のマネジメント力がより重要になってきます。
ステップ4: 社内だけでなく、社外とのネットワークを繋げる
最後のステップとして、最新の情報を得ることができる環境を構築することも大切です。
ITは変化が非常に速いため、常に最新の知識、技術を学びキャッチアップすることが重要です。
社内だけではなく、社外ともネットワークを繋げて、最新の情報を得られる環境を構築しましょう。