このページは、毎日配信しているメールマガジンに加筆修正し、分かりやすい図解を加えたものです。少しづつ読みたい方は、ファシリテーションのメールマガジンに登録して下さい。
「論理的なコミュニケーションのファイブ・トリプル」シリーズから「演繹法の三大チェックポイント」シリーズ、まずは演繹法とはなにかを押さえています。
「主張」(ポイント:P) 「わが社は新規ビジネスとして食育に取り組むべきである」
な・ぜ・な・ら・ば、
「根拠」(グラウンド:G) 「食育は、広く認知されているから」
を題材に見ていきましょう。
上記では単純に「主張」と「根拠」の間を「なぜならば」という言葉でつないでいますが、実はこの間にルールが隠れていることに気付くでしょうか?
そう、
「主張」(ポイント:P) 「わが社は新規ビジネスとして食育に取り組むべきである」
↑←(ルール:R) 「認知度が高いものはビジネスとして成立する」
「根拠」(グラウンド:G) 「食育は、広く認知されているから」
というものです。
実はここに、「演繹法の三大チェックポイント」その1があって、それが「隠れた前提」というもの。
最初の例では、ルール「認知度が高いものはビジネスとして成立する」は、言葉にはされていなくて、「わざわざ言わなくてもみなさんご存じですよねぇ」という「前提」で話が進んでいます。
ところが、もしも聞き手がこのルールを知らない場合、「ちょっと待った!なぜ『食育』に新規ビジネスとして取り組むべきなの?」とツッコミが入る可能性があります。
そう、聞き手にとっては、「ルール」が隠されていると、論理の飛躍があると感じられて、納得できないものなのです。