車での移動の時にイヤなのが、何と言っても渋滞。

行楽地の行き帰りの高速道路でとてつもない渋滞にはまってしまった苦い経験は、だれもが一度や二度はあるでしょう。

でも、よく考えると不思議ですよね?事故や工事があるわけでもないのに何で渋滞するんだろうって?しかも、あるポイントを過ぎると意外とスーッと流れていったりして…

という疑問をといてくれるのがこちら。

西成 活裕著、渋滞学

評価は★★★★★ (五つ星)

渋滞の起点(スタートポイント)は「サグ部」とか、なるほど、と思わせてくれます。

そして、本書の面白いところは、車の渋滞はもちろんのこと、「渋滞」をキーワードにさまざまな減少に新しい視点を与えてくれること。

ちなみに本書は、講談社科学出版賞と日経BPビズテック図書賞を受賞しています。それからも分かるように、一見難しい内容を一般読者に極めて分かりやすく説明するという点においても参考になります。

そんな西成先生の執筆のスタンスを知りたい人は「あとがき」を読むべし。「ふだんの研究論文を書くよりもある意味で難しかった」との述懐に、妙に納得しました。

●「クイズ王と専門家のちがいは、例外まで含めてある分野の原理原則を知り尽くしているのが専門家で、専門知識の一部を例外抜きで満遍なく知っているのがクイズ王である。例外を知ることは、知識の適用限界を知ることにつながり、実際に知識を実生活に応用する際にはとても大切なのだ」