グローバル・ダイニンググループの創業者が書いた自叙伝「タフ&クール」を読んだ。数ある創業者の「成功物語」の中でもバツグンに面白い1冊。評価は、

評価は

★★★★☆ (購入して読む価値あり)(評価の基準はこちら)

おもしろさの源泉は、著者の破天荒な生き様とともに、グローバル・ダイニングの成功を普遍化している点にあります。つまり、単に成功物語にとどめ ず、そこから一般に適用しうる経営の要諦(インサイト)を定式化していると言うことですね。いわく、サービス業はそれを提供する社員が大事。いわく、情報 をオープンにした経営が社員のやる気を引き出す、等々。「あったり前じゃーん」と言ってしまえばそうなのですが、それを実践している経営者自身の言葉は重 いものです。

一方で、「完全実力主義」の先行きも気になるところ。数字で実績を上げれば上げるほど報われる体制のもと、会社のミッションに背いても実績を上げる 社員が出ることが懸念されます。それは、あたかも、「神の見えざる手」に従ってマーケット主義を追求したアメリカ経済が、結局は企業の不正を生み出したよ うに。

いずれにせよ、飲食業に限らず、サービスを顧客に提供している部署で働いている人(って言うことは、結局全てのビジネス・パーソンですが)は一読の価値ありです。