最近ビジネスで話題の心理的安全性という言葉をご存知でしょうか?英語で言うとサイコロジカルセーフティー (Psychological Safety)。まあそのままですけども、要するにこの組織ではリスクをとっても大丈夫だという感覚ですね。これなんで最近は流行かというと、実はそのきっかけになったのがアメリカのgoogle社の社内プロジェクトですね。これを紹介していきたいというふうに思います。
googleのプロジェクト・アリストテレスから生まれた心理的安全性
では改めましてこんにちはシンメトリー・ジャパン代表の木田知廣です。心理的安全性が流行るきっかけになったグーグル社内のプロジェクトっていうのが何かというと、うまくいくプロジェクトチームはどのようなものかっていうことなんですね。プロジェクト・アリストテレスと名付けられた取り組みです。アメリカのgoogle社の中にはプロジェクトチームがたくさんあるそうなんです。ところが中にはうまくチームもあれば、グーグルのような優秀な人ばっかりの組織でもやっぱりうまくいかないプロジェクトチームがあるんですって。
それである時グーグル社内で調べたわけですね。うまくいくプロジェクトチームとうまくいかないプロジェクトチームの違いは何だろう。そうすると結果としてわかったのが心理的安全性。どれだけ優秀な人材が集まってても、心理的安全性がないプロジェクトチームはうまくいかないということが見えてきたんです。
そしてその心理的安全性が何かっていっていうのが、先ほども言いましたけれども、「このチーム、この組織の中ではリスクをとっても大丈夫なんだ」、というメンバーに共有される信念のことを言っています。
もうちょっとわかりやすく言うとこんな感じですかね。「ここでは間違いを認めて大丈夫」、「助けを認めても大丈夫」、「意見を言っても大丈夫なんだ」、という安心感っていう風に言ってもいいと思います。これをですね、エドモンドソン先生って言うんですけれども、ハーバード・ビジネススクールの先生ですね。この方が体系化されました。
今や古くさい実行指向チーム
それで、なんで今こんなにも注目を集めているかと言うと、実は背景としてはこんな話があります。ビジネスを取り巻く環境の変化が激しいですよね。もちろんコロナ禍ってのがあるんですけれども、仮にこれがなかったとしてもインターネットの普及、スマホ等いろんな変化が一度に起こっているじゃないですか。するとそういう中では実行指向チーム、つまりやることもわかってるよ、あとはそれをやるだけだよ、つまり、トップの偉い人がやることを決めたうえで下にやらせるみたいなのは、あんまりうまくいかなくなっています。
学習指向チームに求められる心理的安全性
そうじゃなくて今求められているのが、逆のアプローチです。別の言葉でいうと学習指向チームです。こんな環境変化が激しいなかにおいては、何をやったらいいかわからない。だとしたら、みんなで試行錯誤でで探していこうよ。その時には必然的にボトムアップになります。いろんな人がいろんな場所でいろんなことをやってみて、それを持ち寄って何をやるべきかを決めましょう。そして、ボトムアップのためには当たり前ですけれども心理的安全性がないといろんなところでいろんなことに取り組めない。あるいはいろいろやった結果失敗しちゃったのを報告できないということになります。心理的安全性の重要性が増しているということになります。ということで、まずこの動画では心理的安全性とは何か、そしてなぜ今心理的安全性が注目されているかということを解説いたしました。こちらチャンネル登録できるかと思いますので、ぜひチャンネル登録いただければ幸いです
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