グローバル人材の育成が叫ばれる中、チェックしておきたいのがこちら。

植田 一三、妻鳥 千鶴子著、英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

評価は

★★★☆☆ (ぜひご一読を!参考になりますね)(評価の基準はこちら)

口語(spoken English)と文語(written English)の使い分けが明示されていたり、フォーマルさの度合が考えられたりしていて便利なのですが、ちょっと内容が難しい、というか、もうちょっと説明に工夫してくれたらさらにわかりやすかったんじゃないかな、と感じました。

典型的には「アーギュメントをしていくべきで避けるべき8つのargument fallacies」。枠組み全体として網羅感がなくサンマ感があるので、「本当にこれをチェックすればいいのかなぁ」と不安になってしまいます。しかも、難しい用語が並んでいるので、自分ができるかどうかも心配ですし。

好著だけに、表現面が残念!

以下、ポイントを。

●理由(ポイント)が二つある場合には、signpostingと言って、First, Secondというふうに整理して話す必要があります。

●アーギュメントをしていくべきで避けるべき8つのargument fallacies
 →サンマ感あり

 1. Hasty Generalization
2. Post Hoc Ergo Proper Hoc (時間の前後関係と因果関係を混同した虚偽の論法)
 3. Slippery Slope エスカレート論法
4. Red Herring 人の注意を逸らす論法
5. Appeal to Tradition 伝統を重視する論法
6. False Dilemma 偽りのジレンマ論法
7. Bandwagon 大衆意見による正当化論法
8. Ad Hominem 人格攻撃論法

●フォーマル度
 文語 literary
 格式語 dignified
 一般標準
 口語 colloquial
 俗語 slang
 卑語 taboo

●反対派の意見
 I am against space exploration …

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