ATD報告会 プレラーニング講座に関して

ATDのイベント、International Conference & EXPO (ICE)では、本セッション以外にも「プレラーニング」と呼ばれるセミナーが開催されます。具体的な講座名が下記です(翻訳は当社によるものです)。

なお、ATDのイベント全体の報告会を行いますので、ご興味がある方はご参加ください。

注目すべきは、その幅の広さです。アダプティブ･ラーニングやマイクロラーニングなどの最近流行の学習スタイルを学べるものだけでなく、人材育成のトレーナーとして活躍するために必要なスキルが網羅的に学べる場となっています。すなわち、受講者の(もしくは現場部門の)ニーズを測定し、それをプログラムに落とし込み、インストラクショナル・デザインを使って分かりやすく伝え、事後の報告をする、という流れです。

もう一つ特徴的なのが、すべてが資格講座(certificate)になっていると言うこと。おそらく、米国の人事業界においては、「ATDの資格を持っている」と言うことが人事担当者の一つのキャリアアップのステップになっているのでしょう。

ちなみに、講座名で触れられている”CPLP”はCertified Professional in Learning and Performanceの略称で、ATD公認の人材育成に関するプロフェッショナルと認められるための資格を指します。なお、”APTD”は、Associate Professional in Talent Developmentなので、CPLPの下位資格となります。

インストラクショナル・デザインの分野で高名なボブ・パイク氏(Bob Pike)もCPLP保有者ですし、他にも”Ph D (博士号)”とならべてCPLPの資格を肩書きに記載している人もいるので、米国では一定の認知を得ていると言えそうです。日本在住でも合格者がいるとのことですので、本格的に人材育成分野をキャリアとしたい方は、検討してみる価値はあるでしょう。

なお、これら資格講座はATDのInternational Conference & Expo(年次総会)以外でも随時開催されています。たとえば、4月から5月にかけては上海や北京でも開催されていますので、そちらに参加するという選択肢もあり得ます。「ジャパン・パッシング」を感じてしまって、やや微妙な気分ではありますが。

プレラーニング講座

ストーリーライン(ストーリーテリング)を明快に伝える資格講座