職場における人間関係の悩みって、ありますよね?
あるいは、もうちょっと大きく言うと、組織運営の難しさ。
上司は思いつきでものを言うし、部下や後輩は何を考えているかわからない。おまけに、社内で偉くなるのは評論家的な人ばっかりで、
「なんで、ウチの会社はこうなんだ?」
と不満をもつことは、ビジネスに携わる方であれば、誰しも一度はあるでしょう。
その、「なんで?」という疑問に答えるのが、本書です。
評価は
★★★★★ (何度でも読む価値あり)(評価の基準はこちら)。
サブタイトルに「起業ノウハウ」とあるので、主なターゲットはベンチャービジネスに関連する人々…と思ったら大間違い。
だって、組織運営の問題点は、あらゆるステージの会社に起こるわけで、むしろ、ビジネスに携わるすべての人に読んでいただきたい内容です。
たとえば、
「誰かが超ポジティブ思考だと、そのバランスをとるために組織内の別のところにネガティブな発想が出てくる」
というコンセプト。
あー、あるある、と思い当たりますね。
あるいは、社長の右腕やキーパーソンが、突然トンデモナイ行動を取り始める。良く聞く例ですが、その背後には、こんな因果関係があったとは!
しかも。この本の良いところは、問題点の指摘だけではなく、それをどう乗り越えるかという「ソリューション」が提示されているところ。
1度目は楽しみながら読んで(ストーリー仕立てなので)、2度目は詳しく分析的に読んで、3度目は自分の組織に当てはめながら読んで…、と何度でも利用できる本です。
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