アクション・ラーニングとは、何だろう?
なんて疑問を持つ方が増えているような気がします。
要するに、新手の研修。
単に座学や、あるいはケース・メソッドでは開発できない能力やマインドを養える、と言うのがふれこみです。
参加者に実際の問題解決をしてもらうことによって、学習効果を狙ったものですね。
で、アクション・ラーニングに興味を持った人が、読んでは「ダメ」というのがこの本。
え、「読んではダメ」とはどういうこと?
いや、内容は良いんですよ。でも、「看板に偽りアリ」で、本書はアクション・ラーニングを主なテーマとして扱った本ではありません。
むしろ、センゲの提唱する「学習する組織」を軸に、米国における教育の最新事情を整理した本です。
デービッド・A・ガービン著、アクション・ラーニング
「学習する組織」(もしくは、「組織的な学習」)を可能ならしめるための研修手法が体系立てて整理されていて、資料的価値は高いですね。豊富な事例もgood。個人的には、米国陸軍のアフター・アクション・レビューとは何かを説明しているところが面白かったです。
米国の「学習する組織」に関連する研修事情を知りたいという方は、読んでみてはいかがでしょうか?
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