大人の五教科スキルアップをサポートするシンメトリー・ジャパン

協会向け講師養成研修事例 日本防犯設備協会様

研修導入事例

公益社団法人 日本防犯設備協会様~時代の変化をチャンスと捉える。こんな時だからこそ出来る原点回帰が講師養成研修~


公益社団法人 日本防犯設備協会 伊藤様

プロ講師のセミナーから刺激を受け、講師としての原点に戻ってみる

日本防犯設備協会様はどのような活動をされている団体なのでしょうか?
【伊藤様】防犯設備士、総合防犯設備士の資格認定試験や、優良防犯機器認定制度などの事業を行っています。警察庁と連携し、専門家の集まりで構成される委員会で防犯設備の調査・研究を行っています。
防犯機器のスペシャリスト達を育成している団体といったイメージを持ちますが、具体的にはどのような方が協会員なのでしょうか。
【伊藤様】当協会の会員様は大手電機メーカーとか警備会社などを含めたセキュリティ機器を取り扱っている企業です。資格認定試験などはソフト的な側面からのアプローチ。そして優良防犯機器認定制度などのハード的なアプローチがあります。
具体的には防犯カメラやレコーダー、そして街灯のLED防犯灯などが優良防犯機器であるかどうかの認定も行っています。防犯設備というのは特殊な設備なので、結構色んな事を知らないと有効につかえません。
防犯設備士の資格は、結構幅広く基本的な事項を勉強できるので、そういう資格を持っているとお客様への信頼にも繋がるんですね。
そう考えると「防犯設備」というのは、私たちの生活に密着しているのがわかりますね。
【伊藤様】そうですね。例えば、防犯カメラ。昔は質の悪い安価な物の輸入物が幅広く設置されてしまった事があり、設置後故障が頻発しました。
いざ修理が必要となったときにメーカーに連絡がとれなくなったりして問題になった、といった事情がありました。そこで長期にわたって安心して使用できる防犯機器を認定する、優良防犯機器認定制度が始まりました。
昨今では様々な形で防犯カメラ設置数が増加しています。ただ単に取り付ければ良いというわけにはいかないですよね。
【伊藤様】はい、そうなんです。防犯カメラ一つとっても多くのノウハウがあります。
例えば、どの様な角度でどのくらいの大きさで撮影するのか、どのくらいの期間レコーダーに保存しておかなくてはいけないのか。そして当然プライバシーに関しても気を配らねばなりません。具体的には、隣の家の窓が映る場合にはマスキングをしなくてはいけない等、色々と考慮しなければならない部分を学びます。
そして最近は個人情報保護法の取り扱いなども知識として持っておく事が必須になりましたので、学ぶことが更に増えました。
今回受講されたセミナーは「動画向けプレゼンテーション研修」ということですが、そもそも今回のセミナーを開催しようと思われたきっかけを教えてください
【伊藤様】元々は集合方式で資格認定講習と試験を開催していましたが、コロナ禍で受講者が減少しました。資格受験費用は当団体の大きな収入であるため、このままでは協会が成り立たなくなってしまう。そこで非接触を考慮して運営方法を見直し、IT方式に移行する方向に舵をきりました。
【伊藤様】以前は東京、大阪そして地方の政令指定都市で年4回開催され、ひとつの会場に100名程の集合方式で、その場で認定講習と試験を受験していただいていました。
それを講習動画をオンライン配信し、試験を受講生の自宅近くのテストセンターにて受験して頂く方式に変更しました。
貴協会の講師側としては具体的にはどのように感じていたのでしょうか。
【伊藤様】目の前に受講生がおらず、カメラのみ、といった状況を想像した時、受講者の反応が見えない中でどのようにすれば興味を惹くような講義ができるのか、という不安がありましたが、このピンチを逆に良いチャンスに繋げようと考えました。
なぜ今回改めて外部講師に依頼しようと考えたのでしょうか。
【伊藤様】元々講師の教育をやってみたいといった希望はありました。なので、この機会に教育を改めて行おう、と思い至るまでに時間はかかりませんでした。
本格的に外部のプロ講師から指導を受けることで、改めて講師としての原点に立ち戻る。
そうすることで今まで以上に良い物を届けられるのではないか、と考えました。

多くの知識を持っている、ということに加えて「心構え」や受講者を巻き込むような「指導テクニック」等を併せることでより良い講座が展開できる。

【伊藤様】実は35年の歴史の中で、改めて講師が一同に介し、セミナーを受講するのは今回が初めての試みでした。
今までは熟練講師に倣うようなOJT形式で社内で完結していました。しかしOJT形式でも上達には限界がある。
敢えて講師としての原点に立ち戻ってみるためにも、外部のプロ講師の方に教育をご依頼しました。
今まではどのような形で品質を維持されてきたのでしょうか
【伊藤様】講師は各自鍛錬し、多くの知識を得ている事には間違いありませんでした。日常的に講師全体会議という形で情報共有や意見交換、そして反省会等はおこなっていました。
一度外部講師から「指導者としての心構え」や「指導テクニック」等の基準をすり合わせてみたい。それが今回のIT方式に変更になるというタイミングだったんです。
まさにピンチをチャンスに変えるタイミングだったわけですね。
【伊藤様】はい。講師陣達に「この機会に一度プロの外部講師から学び、改めてスキルを見直しませんか」といった呼びかけをした所、全員が賛同してくれました。
おそらく講師陣全員が『動画の先にいる受講生が最後まで興味を惹いて見て頂ける様なものを作りたい』そんな想いがあったからだとおもいます。

「言い切る」事が大切な事に気がつかされた研修。その結果覚えて欲しいところを覚えて貰える事に繋がる

セミナーで印象に残っているものはありますか? それを知る前と後でどんな違いがありましたか?
【伊藤様】講義中は「言い切る」ということを意識する事が大切なんだ、ということを学びました。
例えば「白」ですと「白でも少しグレーが入っている」とか少し細かいことをどうしても気にしてしまう。
しかし講義中ではそういったニュアンスが結果として受講者を迷わせてしまっている事に繋がる、ということに気づかされました。
そういった意味でも講義中では「言い切る」ということで受講者に余計なことを考えさせない事につながり、その結果、覚えて欲しいところを覚えて貰える事に繋がるのだ、と気づきました。

オンラインや動画の講座であっても講師のアイコンタクトは重要

テクニック的な所では他に記憶に残っている事はありますか?
【伊藤様】オンラインや動画であってもアイコンタクトは重要なんだ、ということですね。
今回のセミナー後、講師陣達はすぐに動画撮影に入りました。「カメラの向こう側にいる人を意識して」ということはとても重要だと思いました。
今回の動画撮影の際はプロンプターがついていたので、目線はしっかりカメラに向け、アイコンタクトを意識する事ができました。

『間』をとる違和感は話の内容が記憶に残るテクニック

【伊藤様】メリハリもとても重要。それは知っていたのですが、それ以上に「間」の取り方が重要だという事は今回のセミナーで知りました。
講師の中には「あー」「えー」とか必要以上に声に出してしまうことが癖になっている講師もいたりします。
それを言う代わりに黙って「間」をとる、といったテクニックは受講者に良い意味での違和感を与え、その前後の内容が記憶に残る。それはとても使えるな、と思いました。
「間」があるとそこで受講者の人が「何かあるな」と思うので、それで興味を引き寄せるということも学びました。
私も今回動画撮影したのですが、そのテクニックを使わせて頂きました。
早速実践されたのですね。具体的にはどんな形ですか?
【伊藤様】私自身は「手続きに関する説明動画」に出演しました。
そこで『間』のテクニックを使った工夫をして少しでも脳裏に残る方法をとりいれてみました。
理由は、試験の事で手一杯となっている受講者にとっては、手続き内容動画は二の次となってしまう為、内容に関してあまり覚えて頂けない事が多いのです。
実際、試験に合格したとしても、申請手続き方法を忘れてしまい危うく「合格が取り消し」になりそうになった方もいらっしゃる。「手続き」に関しては忘れず行って頂きたいのでそのような工夫をしました。
動画用の資料作りに関しては何か工夫をされましたでしょうか。
【伊藤様】集合教育で使用していたものをベースに資料を見直し、少しでもわかりやすく興味を持っていただけるような内容にしたいということになりました。具体的には鍵の動きに関しての動画になります。
集合教育は複数個所で同時開催だったため、実機を複数準備できないとお見せできなかったのですが、講習動画をあらかじめ撮影する方式としたので、撮影時に実機が1セットあれば対応できます。
鍵の動作を2次元の図で説明してもなかなか動きをイメージしにくいのですが、模型を使用して動きがわかる説明とすることができたのでとても分かりやすく、受講生にも好評です。
受講後から撮影までの間の準備期間、特に意識した事はありましたか?
【伊藤様】講師の皆さんはアイコンタクトを意識して練習していましたが、録画は記録に残るし何回も繰り返し視聴できるので間違ってはならないという意識が集合方式のときよりも強くなってしまい、原稿を見ながら講義を行う時間が多くなってしまう傾向があったのは少し残念だったところです。次回の課題ですね。
実際撮影してみて、他に動画セミナー制作の特有の難しさはありましたか?
【伊藤様】ジェスチャーを多く採り入れたかったです。ジェスチャーの練習をしましたが本番で実行するのは難しかったです。

プロ講師のオンライン講座の進行方法とテクニックは参考になる部分が多い

その他、特に印象にあった点はありますか?
【伊藤様】木田講師のZoomでセミナーのやり方はとても参考になりました。
具体的にはどの辺りですか?
【伊藤様】参加型という進め方のセミナーだったので、3時間があっというまでした。
セミナー自体を活性化させる『Qハウスの法則』を先に伝えてくださったことで、参加者全員が反応しやすくなり、講座自体がいつも以上に活性化したことも良かったし、ブレイクアウトセッションの使い方等もとても参考になりました。
お役に立ててとても嬉しく思います。今日は貴重なご意見を頂きまして、ありがとうございました。
前ページ
理究様におけるチームビルディング研修導入事例を読む
次ページ
ヤクルト本社中日本支店様における講師養成研修導入事例を読む
 
  法人向け研修のページに戻る  

法人のお客様へ

TEL 03-6459-0545 10:00 - 18:00 (土・日・祝日除く)

  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+

ログイン

ログイン

PAGETOP