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理究様におけるチームビルディング研修導入事例

研修導入事例

インタビュー 理究様~違う視点から問題点を浮き彫りにする、コミュニケーション研修で実感した外部講師の必要性~

理究株式会社 松藤様(左)中村様(右)

理究株式会社 松藤様(左)中村様(右)

チームビルディング研修で再認識した横の繋がりの大切さ

今回理究様はコミュニケーションの強化、ということで、当社のチームビルディング研修を取り入れて頂きました。まずは率直な感想を教えてください。
【中村様・松藤様】 楽しかったです!
【中村様】が、しかしゲーム後の「振り返り」で色々と気付かされた事が多かったです。
具体的にはどの様な事を、改めて気付かれたのでしょうか?
【中村様】:実は今回、講師の方も含めてチームビルディングやコミュニケーション研修に参加するのは初めてでした。
そこで色々と気づかされる訳ですが、例えば、子供に対してのコミュニケーションに関して、私達はプロです。なので、時代に応じた授業のブラッシュアップは必要ですので、そこは会社の研修以外に独学の勉強や情報収集などで常に補完しています。
しかしながら、私達は一人で仕事をしているのではなく、組織に属しておりますので、やはり横のつながりは重要と気づかされましたし。横のつながりが上手くいって初めてクオリティの高い授業を子供達に届けられると再認識しました。
コミュニケーションのクオリティですか?理究様ほどの歴史のある企業様にとって、どのような点で問題があると思われたのか、とても興味深いですね。創立何年目になりますでしょうか?
【中村様】:一番最初の「どんちゃか幼児教育」からそのあと「理究株式会社」になるのですが、創立45年ですかね。
45年?!それは歴史ありますね。それだけ歴史が長いと「理念」等はブレたりしないのでしょうか?
【中村様】:「理念」は、当時からブレずに変わってないんです。「Aufheben(アウフヘーベン) どうせやるなら」なんですよ。
(*Aufheben=幾つかの矛盾・対立する事象、立場を合わせ調整し、より望まれる状態へ導くこと。ヘーゲル弁証法の基底概念。)

【松藤様】:「試行錯誤しながら」あったものを崩す、というのもひとつ、そこからまた新しいものが生まれる、という意味です。元が横浜国立大学教育学部の心理学の教授だった伊藤忠彦が立ち上げた、研究機関からはじまった幼児のための団体になります。
それは歴史ありますね!では今回も「試行錯誤しながら」今までのやり方を崩し、新しいものに挑戦!ですね!さて、今回なぜ講師同士でチームビルディングをする必要があったのか、具体的な出来事などございますか?
【中村様】:まず一番は『活性化したい』という事が目的で研修を採り入れてみたい、という時に、私どもの上司がシンメトリー・ジャパンさんのイベントワークショップに参加して、効果を自身で実感し「これはいけるのではないか?」と感じたところからはじまりました。
具体的には、私ども理究の活動の軸の一つとして、『幼児教育』があり、今回新たに『育成課』という部署があり、その『育成課』は、授業もするし、教室運営もするといった複数の顔を持ちます。
それをこなすためには、講師メンバの一部を非社員の方に頼る事になります。
どこの企業や団体でも同じかと思いますが、立場が違うと、仕事や会社に対する思いに多少のズレが出てくるのは当然で、実際上手くコミュニケーションがとれているところと、そうでないところで、問題が起きているといった好ましくない状況はいくつか発生していました。

様々な状況や立場で同じ目標に向かうには、『足並み』や『目線をそろえる』必要がある。ズレを補強修正しながら、お互いのコミュニケーションをとる事で、最高のサービスクオリティを提供することができる事に繋がる。

【中村様】:社員、非社員、パート時間講師とそれぞれ立場が違う方がいらっしゃる。
また単純に、会社の歴史が分かってない方と、分かっている方がいらっしゃる、ということになります。様々な状況や立場で同じ目標に向かうには、『足並み』や『目線をそろえる』必要がある。
もういまは圧倒的に歴史が分かっていない方が多くなってきています。そのギャップを埋めるべく、現在では年二2回(春・秋)の全体研修を実施しています。
【松藤様】:コミュニケーションというのは、今まではそれぞれ各講師が現場でそれぞれ、独自のやり方でコミュにケーションをとっていました。
非社員講師の方々は教室の授業をする事だけに集中して頂いています。
ですので、「教室運営」や「人材育成」という観点の事まで考えて日々の業務をこなして頂く、となると、ちょっと簡単ではないですし、お互い違和感がある。
とはいえ、教室運営も含めて育成課ということで担う事になっておりますので、そのズレを補強修正しながら、お互いのコミュニケーションをとらなくてはならない。
そしてそれは必ず、組織、サービスクオリティ、最終的には売り上げに繋がると考えていました。
【中村様】:そこで、偶然私どもの上長がシンメトリーさんのワークショップに参加した際、これは「コミュニケーション活性化」に使えるのではないか、と感じ、御社を紹介頂いた、というのがきっかけです。
私どもの方でも、毎年、春と秋に全体研修があり、春の研修は外部の方に登壇頂くことになっているので、お願い致しました。
それぞれが、教室の先生として充分授業をこなしている。しかしその一方で、会社組織全体という切り口から考えた場合、責任の重さ、感じ方というのは微妙に違って来るのではないでしょうか。
【中村様】:はい。そう言った意味でも、それぞれの立場により、目線にズレが生じやすくなると思います。でも、組織全体で何かを達成するためには目線を合わせないとなかなか難しいですよね。
例えば、私達が求められている教育業界では、先生方みなさん教育者なので、自分なりのやり方、教育観とか持ってらっしゃる先生が多い。
そして、クラス担当というのは、チームで必ず複数名で一クラスを受け持つという形になっている。
その二人(または三人)の先生の組み合わせやコンビネーションが上手くいってこそ、子供達にいいものが提供出来る。相殺しあうのではなく、相乗効果となってクラス運営に良い影響が出せる、という形がベストですね。

個性は必要。しかしながら、同じ方向を見ていないと、組織全体としての変革や動き、そして「活性化」等は難しい。だからこそ定期的なコミュニケーションを。

【松藤様】:実際に個性が強い先生方も多いのは確かです。実際に個性や教育ポリシーがしっかりしている先生でなくてはこなせない仕事ではあるので、個性は必要だと思っています。
そして、これはうちの運営ポリシーなのですが、複数の先生が担当していますが、どちらが「メイン」でどちらかが「サブ」という事は子供達そして親御さんには分からないように接しています。しかし実務上には、経験値等で、どちらかがリードをとった方がいいことはある。
一例ですが、一緒に現場に入っている教員が新人先生とベテラン先生だとします。意図しなくとも、経験値からベテラン先生がつい強く出てしまい、悪い意味での上下関係ができてしまったりする。そういったケースだと、なかなか新人が育っていかない、という事問題がでてきます。酷いときは、それが退職に繋がるケースもあったりします。でもベテラン先生が一概に悪いわけでもない。
また別のケースでは、コンビネーションが上手くいかないまま、「なあなあ」になってそのまま続いているケースもままあります。でも、これは職場環境的にも、教育的環境にも良くないですし、何よりいい授業運営に響くと思われます。
そして長い間同じ環境で働いていると、「自分なりのやり方」というものができてしまい、なかなか人に共有しづらくなる事にも繋がりますね。
【中村様】:あと、ある程度「掟破り」じゃないですけど、ルールを無視した形で、少しこうつっぱしってしまったりする先生がいらっしゃる時もあります。
そうなると全体の講師としてのまとまりや統率というのは難しく、何より、同じ方向を見ていないと、組織全体としての変革や動き、そして「活性化」等は難しいなと思われますよね。

コミュニケーションというのは「原点」。目線を合わせるのに必要なものは、コミュニケーションのとり方の「工夫」だった。

確かに同じ方向を見ていないと、大きな枠組みで考えたときに、組織として機能しづらいですよね。では、目線を合わせるためには何が必要と考えますか?
【松藤様】:やはりそれは「コミュニケーション」の取り方の工夫ですよね。クラス運営をしていく際にやはり重要なのは「コミュニケーションをとる」というのが原点だと思うんです。
そういう原点に立ち返る事機会になり、それが現場に活かす事ができれば、と言ったところですよね。
【中村様】:だからこそ皆さんが気付きながら発展していくんですけれどもね

いつも同じ環境・人間関係の中で行うよりも、「視野を広げ、新しい風というアイディアによって、可能性も広がる」という意味でも、外部講師は良かった。

社内研修に敢えて外部講師を活用するということで良かった点はございましたか?
【中村様】:やはり、いつも同じ環境・人間関係の中で行うよりも、「視野を広げ、新しい風というアイディアによって、可能性も広がる」という意味でも、外部講師は良かったです。自分達が学ぶ事で、子供が新しい事を学ぶ気持ちになるのも必要だな、とも日々思っています。
今回の研修にお集まり頂いたのは、一部の方ですか?また、グループを決める際、何が気を配った点などありましたら教えてください。
【中村様】:基本的に全6支社から全員参加いたしました。
【松藤様】:社員、非社員、パートの時間講師全員が参加しました。そして敢えてニュートラルな状況で参加して頂きたかったので、なるべく同じ支社同士にならないように、そして意図的な組み合わせにもならないように自然な形で分けられるよう「生まれ月」でグルーピングをしてみました。

研修内のワークが上手くいかなかった。でも、上手くいかなかったからこそ、そこから色々と客観的に「気づき」がある。

お二方とも、研修中に行うゲームは上手くいきましたか?
【松藤様】:私のグループは残念ながら完成しませんでした。みんな人任せでリーダーシップをとれる人がいなかった。普段教室では、先生ですがから、勿論リーダーシップをとっているのですが。今回はお互い様子見しつつそのまま終わってしまった感じです。
【中村様】:うちもリーダーシップをとれなかった、というより、何故かとらなかった。牽制してたのかもしれませんね。
しかも、あと一歩と言うところで、頭からやり直しをしてしまったのです。でも、ルールをしっかり覚えていれば、一からやり直さなくてもよかった。気がついていたけど、周りの雰囲気に流されて結局何も言えなかった。自分の良くないところも気付かされました。

いちばん大切なのは、「振り返り」で気づいた課題を、研修後、どう活かしていくか。決められた研修マニュアルをただ一辺とおりに教え込むだけではなく、「そこに寄りそう」、というコミュニケーション。

今回、初めて「チームビルディング研修」を行い、アンケート上では比較的「満足した」というご意見を多く頂きました。私達も、研修を開催し、楽しんで頂く。それはそれで私どもも嬉しいのですが、それよりも大切なのは、『その後どう活かしていって頂くか』という点です。
研修する前とした後、考え方に変わった点がございましたら、是非具体的に教えて頂けますでしょうか。
【松藤様】:私の中ではとてもありますね。今回、人に何かを伝えるときにもっと具体的に伝えないと分からない、ということを痛感しました。
私は今現在初期育成にかかわる業務を担っています。具体的には、新しい先生達に採用面接し、初期の研修を行ってから、現場に出すまでの過程にあたる業務です。
今回の研修で、自身が『具体的に伝えないと伝わらない』というのも勿論ですが、相手に伝えて貰ったときも『具体的に伝えて貰わないと分からない』という両方の気づきがありました。
現在はその辺りを意識し、コミュニケーションをとるときに「その時どう思った?」「どうしてそうなった?」「どこがわからない?」と深掘りする事で、相手の真意に耳を傾ける様になりました。

自分達が当たり前だと思っている企業文化的なものを、外部からの目線で、お互いの認識のズレがないように進めるように留意する。

【松藤様】:まっさらな「理究」という会社の歴史を知らない人達を採用、現場に送る。
その際、既に決められた研修マニュアルをただ一辺とおりに教え込むだけではなく、
「そこに寄りそう」、と言う意味でもあるのですが、「こんな感じの事を分からないという先生が他にいたんだけど、どうかな?」等、特に普段自分達のようなベテランが当たり前だと思っている企業文化的なものを、外部からの目線で確認し、お互いの認識のズレがないように進めるように留意するようになりました。

一方向のコミュニケーションではなく、相手の聞きたいところを深堀し、バランスよく進める事に意識。

【中村様】:私は、今回自分が思い込みが強いんだと気付きました。研修中のゲームの役割も「この人は得意そうだから」という思い込みで突っ走り、途中で役割を変更しても良い、ということになっても変えなかった。現状を理解して、人に聞くことを怠たったのだと思います。
今回の研修以来、『もしかしたらこの人はこういう可能性があるのではないか?』と一度立ち止まって違う視点から考えるようにもなりました。
今までは自分の思い込みと意見で「こういう風にしていかない?これしない?」など一方的に指示していたのですが、今は「どうおもう?」等、相手の聞きたいところ、ニーズを積極的に聞くようになりました。
自身の目的であるプロジェクトとしての最終目標を伝えることと、相手がどこから出来るのか、を確認し、どのようにして進めていくのが最善かという事も含め、バランス良く進められるように意識するようになりました。

研修する事で出てきた、新たな課題と挑戦。

【中村様】:そして、もう一つ課題も出てきました。
今までは「自身が動いてしまった方が早い。」と考え、周囲の速度も考えずやってきた。
でも部下を持つ年齢になり、自身のものをちゃんと下ろし、残していかなくてはいけない、という時期に差し掛かり、「果たしてこのままでいいのだろうか?」と。
全て教え伝えることで、その先生が学ぶのではなく、『ある程度任してしまう』という事は大切かなとも感じています。
『任せてしまうこと=信頼すること』 難しいですが、とても必要なことだと、今回改めて気がつきました。

同じ空間で同じ時間にチームビルディング研修を体験するのは意識が高まる。

素敵ですね。研修する事で個人的な課題を見つけ、新たなステージに突入してる感じですね。なんだか私も嬉しいです。それでは、最後にひと言いただいても宜しいでしょうか。
【中村様】:外部研修を受講するのは二回目なのですが、外部からきて研修をして頂くのはとても大事だな、と改めて思いました。
講師の先生方は同じ空間で同じ時間に体験するのは意識が高まると思います。
【松藤様】:色々と気付かせて頂いてありがとうございます。私どもとしてはせっかくうけた研修をこれから現場に活かしていくということをしていかないと、無駄になってしまうとおもうので、これから活かせるように頑張ります。
今日は貴重なご意見を頂きまして、ありがとうございました。
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